CRITIRDocs
ガイド

テンプレートビルダー

行・列・ブロックを組み合わせて、レポートのページを自由なレイアウトでつくる方法を解説。差し込み変数と画像スロットのしくみも図解します。

CHAPTER 15

いつもの書式を、
自分の手で組み立てる。

この章でできるようになること

  • 行・列・ブロックでページを組む
  • 差し込み変数で値を自動で入れる
  • レポート作成時の手入力欄をつくる
  • 自作テンプレートを保存・共有する
7 分で読めます

テンプレートビルダーを使うと、独自のレイアウトのレポートページを自由に設計できます。作成したテンプレートは、標準・写真台帳などの既定テンプレートと並んで、レポート出力時に選択できます。

作ったテンプレートには、レポートに載せる画像が順番に流し込まれます。1ページに入りきらない分はページが自動で増えて、1つのレポートになります(しくみは「差し込み変数」の節のコラムで図解しています)。

テンプレートビルダー
テンプレートビルダー。左で行を組み、中央で実データ入りのプレビューを見ながら、右で細かく設定します

テンプレートビルダーは、既定テンプレート(標準 / 写真台帳A / 写真台帳B / 可視写真台帳 / 劣化図 / 劣化数量積算表)とは独立した機能です。既定テンプレートそのものを編集するものではなく、新しいカスタムテンプレートを作るためのものです。

起動

  1. ツールバーの 出力メニュー → レポートを作成 を選択し、テンプレート選択画面を開きます
  2. 左サイドバーの カスタム カテゴリを選択します
  3. 新規作成 をクリックするとテンプレートビルダーが開きます

既存のカスタムテンプレートを編集する場合は、そのカードの 編集 ボタンから開きます。レポート作成画面のテンプレート選択からも、新規作成 / 編集 でビルダーを開けます。

テンプレート選択のカスタムカテゴリ

画面構成

テンプレートビルダーは3つのパネルで構成されます。

パネル役割
左:行一覧ページを構成する行の一覧。追加・並べ替え・複製・削除を行う
中央:プレビューA4サイズのライブプレビュー。要素をクリックして選択する
右:プロパティ選択中の行・列・ブロックの設定

レイアウトの考え方

ページは 行 → 列 → ブロック の入れ子でレイアウトします。

  • 行 を縦に積んでページを構成します(+ 行を追加)
  • 各行は複数の 列 に分けられます(列構造 の + / -)。結合 で選んだ枠を右隣の枠とつなげ、解除 で戻します
  • 各列には ブロック を縦に積めます(ブロック行 の + / -)

行は左パネルでドラッグ&ドロップして並べ替えられ、▲ / ▼(移動)・⧉(複製)・×(削除)のボタンも使えます。行の高さ・列幅(比率)・余白はプロパティで調整します。

ブロックの種類

各ブロックは、プロパティの タイプ で3種類から選びます。

タイプ内容
テキスト文字。差し込み変数や手入力欄にも対応
画像赤外線・可視・オルソ・図面などの画像やロゴ
テーブル測定データなどを表形式で表示

画像ブロックの画像タイプ

画像ブロックでは、表示する画像の種類を選べます。

画像タイプ内容
赤外線画像(測定なし)測定マーカーなしの赤外線画像
赤外線画像(+測定結果)測定マーカー付きの赤外線画像
可視画像可視光画像
赤外線画像(測定部拡大)測定箇所を中心に切り出して拡大した赤外線画像
可視画像(測定部拡大)測定箇所を中心に切り出して拡大した可視画像
ズーム画像(可視合成)ズーム画像(望遠)を可視画像に合成した画像
ズーム画像(測定部拡大)ズーム画像から測定箇所を中心に切り出して拡大した画像
撮影位置図(出力時に選択)撮影位置図。ソース(オルソ / 図面 / 3D)は出力時に選択
オルソ画像オルソ画像
図面読み込んだ図面
図面(+撮影範囲)読み込んだ図面に、その画像の撮影範囲を重ねて表示
ユーザー画像ロゴなど、ファイルから選んだ固定画像

測定部拡大について

測定部拡大 は、画像内のすべての測定を囲む範囲を中心に、元画像と同じ縦横比で切り出して拡大したものです。小さな劣化箇所を大きく見せたいときに使います。

拡大倍率は、レポート作成画面の カスタムテンプレート グループにある 測定部拡大 から変更できます。測定が広い範囲に散っている場合は、全体が収まるように倍率が自動的に下がります。

差し込み変数

テキストブロックには、プロジェクトや測定の値を差し込めます。コンテンツ欄の 変数を挿入... から選ぶと、{{セット名}} のような形式で挿入されます。

分類変数の例
プロジェクトプロジェクト名 / セット名
画像画像No / ファイル名 / 撮影日時 / 日付 / 日付和 / 時刻 / 時刻和 / カメラ機種
測定測定ID / 最高温度 / 最低温度 / 温度差 / 判定 / 所見 / 種別 / 部位 / 数量 / タイル枚数 / 距離 / 面積 / 幅

プロジェクト名・セット名以外の変数は、そのブロックの データソース(後述の画像スロット)に紐づきます。これらの変数を使うテキストブロックには、データソースの設定が必要です。

COLUMN

ページは「入れ子の箱」と「画像スロット」でできている

{{プロジェクト名}}赤外線可視画像1画像1{{判定}} {{所見}}画像1赤外線可視画像2画像2{{判定}} {{所見}}画像2行列ブロックレポートに載せる画像ABCDE画像1・画像2 に順番に流し込むAB1ページ目CD2ページ目E3ページ目

テンプレートビルダーで組むのは、1ページぶんの型です。行を縦に積み、行を列に分け、列の中にテキスト・画像・テーブルのブロックを置く。図の左のように、入れ子の箱を組み立てていくイメージです。

撮った画像や測定の値を表示するブロックには、データソース(画像1・画像2…)を割り当てます。これが「この枠には何枚目の画像が入るか」を決めるスロットです。一方 {{プロジェクト名}} や {{セット名}} はスロットに関係なく、どのページにも同じ値が入ります。

出力するときは、レポートに載せる画像がスロットへ順番に流し込まれます。画像1だけを使う型なら1ページに1箇所、画像2まで使えば1ページに2箇所ずつ。入りきらない分は、ページが自動で増えていきます(繰り返し が 自動 のとき)。

手入力欄

テキストブロックの レポート作成時に手入力する欄にする をオンにすると、レポート作成画面で内容を入力する欄になります。

  • 項目名 — 入力欄の名前(例: 備考 / 天候)
  • 範囲 — ページごと(各測定箇所で個別に入力)/ 全ページ共通(1つの入力を全ページに反映)

ブロックのプロパティ

データソース

画像やテーブル、測定系の変数を含むブロックは、どの画像のデータを表示するかを データソース(画像1 / 画像2 … のスロット)で指定します。データソースが未設定のブロックは警告色の枠で表示されます。

テキスト

書体・サイズ(6〜32pt)・太字 / 斜体 / 下線・横揃え(左 / 中 / 右)・縦揃え(上 / 中 / 下)・文字色を設定できます。書体を (出力時の設定に従う) にすると、レポート出力画面で選んだ既定書体を継承します。

テーブル

テーブル列定義 で列を追加し、各列に 見出し と表示する 変数(ID / 種別 / 判定 / 部位 / 数量 / タイル枚数 / 距離 / 面積 / 幅 / 最高温度 / 最低温度 / 温度差 / 所見 / 測定タイプ)を割り当てます。

設定説明
データソース表示画像のみ / 全データ
列幅 / 行高各列の幅比率と行の高さ
書体既定(出力時の設定に従う)またはフォント指定
最低行数表示する最低行数(自動 も可)
ヘッダー背景見出し行の背景色

スタイル(枠線・背景)

テキスト・画像ブロック共通で、枠線(なし / 全辺 / 下線)と線幅、背景色を設定できます。テキストブロックでは各行に下線を引く ブロック内罫線、画像ブロックでは 画像余白 も指定できます。

保存と利用

  • 下部の 保存 ボタンで保存します。名前 は必須です
  • 保存したテンプレートは、テンプレート選択画面の カスタム カテゴリにカードとして並び、レポート作成時に選択できます
  • カスタムカードからは 編集 / エクスポート / 複製 / 削除 が、カスタムカテゴリの インポート から読み込みが行えます(.critir-template.zip 形式)
  • 変更を保存せずに閉じようとすると、確認が表示されます

ゼロから作らず、複製して育てる

気に入ったテンプレートができたら、カードの 複製 から派生版をつくると、行の高さや列幅の調整をやり直さずに済みます。エクスポート した .critir-template.zip を渡せば、社内で同じ書式をそろえることもできます。

データソースが未設定のブロックや、項目名 が空の手入力欄があると保存できません。また、内容がA4ページに収まらず ページを超過しています と表示されている間は、保存・PDF出力ができません。

プレビューと出力

  • 中央のプレビューは常にライブで更新されます。画像が流し込まれて増えたページは、下部の < / > とページ表示で確認できます
  • 繰り返し を 自動 にすると、データに連動するブロックがある場合、画像がテンプレートの画像スロットの数ずつ(画像2まで使う型なら2箇所ずつ)各ページに入り、足りない分だけページが増えます(なし で1ページ固定)
  • 下部の PDF出力 ボタンでPDFを出力できます

カスタムテンプレートの出力は PDF形式のみ に対応しています(Word / Excel / DXF には非対応)。用紙はA4・縦・余白10mm固定です。

このページの内容