円筒展開
タンク・サイロ・煙突など円筒形の構造物を、全周1枚の展開画像にする
円筒展開とは
タンク・サイロ・煙突・円形の建物のように壁面が曲面の対象は、平面を前提とした通常のオルソ生成では正しく展開できません。面ごとにオルソを作っても、曲面部分が引き伸ばされたり途切れたりします。
円筒展開は、SfM点群に円筒をフィットさせ、その円筒面に画像を投影して全周を1枚の画像に展開します。出力画像は、横が円周方向の弧長、縦が高さです。
起動
ツールバーの 処理 ▾ → 特殊オルソ生成 → 円筒展開 から起動します。
円筒展開は PRO プランの機能です。詳しくは プランと機能 を参照してください。
前提条件
円筒展開には、通常のオルソ生成より多くの前提があります。
| 条件 | 説明 |
|---|---|
| 画像リンク(SfM)が完了している | 先に 処理 ▾ → 画像リンク・オルソ生成 を実行してください |
| 3Dメッシュが生成済み | 遮蔽の判定にメッシュを使うため必須です。3Dモデルを参照してください |
| 3Dメッシュが現在のSfM結果と一致している | 画像リンクをやり直した後は、3Dメッシュも生成し直してください |
| 対象の全周が撮影されている | 一部しか撮影していないと円筒フィットが成立しません |
条件を満たしていない場合は、円筒チェックの画面でその理由が表示されます。3Dメッシュが無い場合は、その画面から 3Dメッシュ生成ウィザードを開く ボタンで直接進めます。
ウィザードの手順
ステップ 1: セット選択
対象のセットを選びます。セットが1つの場合はスキップされます。
ステップ 2: 円筒チェック
SfM点群に円筒をフィットし、円筒展開が適用できるかを判定します。上面図で、建物リング(水色)にフィット円(赤)が乗っていることを目で確認してください。
判定結果として次の情報が表示されます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 推定半径 | フィットした円筒の半径 |
| 高さ範囲 | 展開する高さの範囲 |
| 展開幅(全周) | 全周を展開したときの弧長 |
| 全周被覆 | 全周のうち画像が撮れている割合 |
| 円フィット内点率 | 円筒フィットの当てはまりの良さ |
| 使用画像数 | 展開に使われる画像の枚数 |
| スケール | 実寸の出どころ(下記) |
スケールの表示は3種類あります。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 既存オルソから継承 | 生成済みオルソのスケールをそのまま使用 |
| GPS(Helmert)から推定 | 撮影位置のGPSから推定 |
| 未解決(シーン単位のまま) | 実寸が未確定。出力の mm/ピクセルは実寸として保証されません |
スケールが未解決の場合は、スケール設定から既知距離を登録しておくと、実寸に基づいた展開画像になります。
ステップ 3: 出力設定
出力解像度を 5 / 10 / 20 mm/ピクセル から選びます(初期値 10mm/ピクセル)。選ぶと推定出力サイズが表示されます。
出力幅は 16,000px が上限で、これを超える場合は解像度が自動的に調整されます。
生成の開始
生成開始 をクリックすると展開処理が始まります。可視画像の展開が終わったあと、赤外線の円筒展開も自動的に生成されます(ペアが無い場合などは可視のみで完了します)。
出力について
- 出力は建物全周を1枚に展開した画像です(横=円周方向の弧長、縦=高さ)
- 生成後はオルソビューワーで表示・測定できます
- GeoTIFF は出力されません(円筒面は地理座標系に対応しないため)
- スケールが未解決のセットでは、実寸の mm/ピクセルは保証されません
