Skydio X10の赤外線画像を変換不要で解析 ─ オルソ・測定・報告書までCRITIRが対応
Skydio X10(Teledyne FLIR Boson+搭載)で撮影した赤外線画像(R-JPEG)を、変換不要でそのまま温度解析・壁面オルソ生成・測定結果の自動投影・報告書作成まで一気通貫で扱える解析ソフト「CRITIR(クリティア)」がSkydio X10(ペイロード VT300-Z)に対応しました。外壁点検・太陽光パネル点検・インフラ点検のワークフローを効率化します。
この記事の要点
- 対応: 赤外線画像解析ソフト「CRITIR(クリティア)」が Skydio X10(サーマルペイロード VT300-Z)に対応しました
- 変換不要: Skydio X10 の赤外線は Teledyne FLIR Boson+ のラジオメトリック R-JPEG。CRITIR は変換不要でそのまま読み込み・解析が可能です
- 一気通貫なワークフロー: 単画像の温度確認にとどまらず、壁面オルソ生成・測定結果の自動投影・報告書作成までを一つのソフトで完結。外壁点検・太陽光パネル点検・インフラ点検を効率化します

Skydio X10とは
Skydio X10 は、自律飛行に強みを持つ米 Skydio 社の産業用ドローンです。日本国内でも、太陽光パネル点検・橋梁/インフラ点検・外壁調査などの分野で導入が進んでいます。
X10 のサーマルペイロード VT300-Z には、Teledyne FLIR の Boson+ ラジオメトリック・サーマルモジュールが搭載されています。非冷却ボロメータとしては高感度で、画素ごとの絶対温度を取得できるのが特長です。
Skydio X10の赤外線画像(R-JPEG)の特徴
Skydio X10 の赤外線画像は、ラジオメトリック JPEG(R-JPEG) として保存されます。これは画像の各画素に温度データが埋め込まれた形式で、後から任意の地点の温度を読み取ったり、放射率などのパラメータを変えて再計算したりできます。
ここで重要なのは、Skydio の R-JPEG は FLIR Boson コア由来の FLIR 互換形式である点です。DJI の R-JPEG が DJI 独自形式で FLIR ソフトでは直接読めないのとは対照的に、Skydio X10 のサーマルは FLIR の温度変換パラメータ(Planck 定数など)をそのまま備えています。
- サーマル解像度: 640×512(FLIR Boson コア)
- 可視画像: 約64MP(9248×6944)の高解像度。赤外線とは別ファイルで出力されます
- 付帯情報: GPS・RTK・カメラ姿勢などの撮影メタデータを保持
CRITIR の特徴 ─ 「単画像の解析」から「点検ワークフロー」へ
Skydio X10 の R-JPEG は FLIR 互換のため、FLIR Tools や FLIR Thermal Studio などでも単画像の温度確認やレポート作成は可能です。一方で、建物外壁や太陽光アレイ、インフラ構造物の点検では、扱うのは1枚ではなく数百〜数千枚の画像になります。
CRITIR は、この規模の「点検ワークフロー」を一つのソフトで完結させられるのが特徴です。
- 多数の画像から**壁面オルソ(立面オルソ)**を生成し、構造物全体を1枚で俯瞰する
- 赤外線と高解像度可視をペアリング・位置合わせして、温度と見た目を重ねて確認する
- 1か所の測定を関連する画像すべてに自動投影し、二度手間をなくす
- 結果を**報告書(PDF / Word / Excel / DXF)**として体裁よく出力する

CRITIR が Skydio X10 に対応 ─ 変換不要で解析からレポートまで
CRITIR(クリティア) は、ドローン点検の現場ワークフローを一つのソフトで完結させるために開発された赤外線画像解析ソフトウェアです。今回、Skydio X10(VT300-Z)に対応しました。
CRITIR は Skydio X10 の赤外線 R-JPEG をネイティブに読み込み、変換工程なしで温度解析に入れます。さらに、約64MP の可視画像を赤外線と自動でペアリングし、両者を位置合わせ(アライメント)した上で、以下を一気通貫で行えます。

CRITIR でできること
- 温度解析: 任意地点の測温、放射率・反射温度・距離などの測温パラメータ調整による再計算
- 壁面オルソ自動生成: 多数の画像から建物立面のオルソ画像を自動生成(赤外線オルソにも対応)
- 測定結果の自動投影(画像リンク): 1か所の測定・所見を、対応する他の画像へ自動反映
- 報告書作成: PDF / Word / Excel / DXF 出力、テンプレートビルダー内蔵
- メーカー横断: DJI / FLIR / HIKMICRO / Fluke / Skydio を変換不要で統合的に解析

対応の技術的なポイント
CRITIR では Skydio X10 のデータを次のように扱います。
- サーマル(640×512) をラジオメトリック R-JPEG として温度化
- 可視(約64MP) を別ファイルとして取り込み、連番ルールでサーマルと自動ペアリング
- 機種ごとのキャリブレーションにより、赤外線と可視を重ね合わせ表示・座標対応
- 撮影メタデータ(GPS・方位・カメラ姿勢)を保持し、オルソ生成や位置情報に活用
これにより、Skydio X10 で撮影した外壁・太陽光・インフラの赤外線データを、撮影したその形式のまま、温度解析から報告書作成まで通して扱えます。
対応カメラは随時拡大中 ─ ご希望の機種をリクエストできます
CRITIR は、今回の Skydio X10 のように新しいカメラ・機種への対応を積極的に進めています。現在の対応カメラ一覧にお使いの機種が見当たらない場合でも、対応をリクエストできます。
赤外線+可視のサンプル画像(数ペア)をお送りいただければ、それをもとにキャリブレーションを行い、対応機種として追加します。「この機種は使える?」というご相談だけでも歓迎です。
まとめ
- Skydio X10 の赤外線は FLIR Boson+ のラジオメトリック R-JPEG。変換は不要です
- CRITIR は Skydio X10(VT300-Z)に対応し、温度解析・壁面オルソ・測定の自動投影・報告書作成までを一つのソフトで完結できます
- DJI / FLIR / HIKMICRO / Fluke にも対応しているため、メーカーが混在する現場でも統合運用できます
- 長野県松本市のドローン会社 株式会社ASOLAB. が、点検業務の現場で培った知見をもとに開発
Skydio X10 で撮影した赤外線データを、撮影したその形式のまま解析からレポートまで通したい方は、お問い合わせフォーム よりお気軽にご相談ください。対応機種の詳細は対応カメラ一覧、機能の詳細はドキュメントでご確認いただけます。
公開日: 2026年6月3日 / 最終更新日: 2026年6月3日

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